こんにちは、読書大好きナナチアンです。
今日は説明力の本をご紹介します。その名も、『頭の良さとは「説明力」だ』です。
ナナチアンは、自称「頭がいい人」ですが、アウトプット能力が壊滅的(笑)
だからブログを書くことでトレーニングしている最中です。
うまく説明したい人にとって、この本はとてもわかりやすく実践できる内容がたくさんです。ぜひ最後まで楽しんでください。
頭の良さと「説明力」とは?
頭がいいということは、一般的に「理解の度合いが高い」「複雑なことを整理している」と認識されています。これは「説明」をするときに明らかになります。
ですので、「説明力」を上げることが「頭の良さ」を上げることにつながります。
説明力とは「時間感覚」「要約力」「例示力」です。
時間感覚
- 1分間でどれだけのことを話せるか知っている。
- 限られた時間の中で、できるだけ多くの意味を伝えるように取り組む。
要約力
「ポイントとなる部分はどこなのか?」「相手が知りたいという部分はどこなのか?」を把握し、そこから優先的に説明する能力。
*究極は一語で完結させれることです。
- ポイントはできるだけ少なく(3つ以下、相手が覚えられる数)
- ポイントの関連性や優先度を明確にする
例示力
わかりづらい事物を、すでにあるものを使って「つまり、こういうことです」と説明する能力。
明確な1つの具体例を挙げましょう。ただし、現物が最もわかりやすい例です。
「説明力」を上げるトレーニング方法
①1分間説明トレーニング
あるものに対して、5秒、15秒、1分で説明します。
*説明は15秒~1分間(ストップウォッチで測る)
*1分でどれだけの内容が話せるのかを把握する。
【構成】
まず一言でいうと●●です(キャッチフーズ)
つまり、詳しく言えば●●です(要約したポイント3つ)
具体的に言うと●●です(例示・自分のエピソード)
まとめると●●です(説明のまとめ)
キャッチフレーズは、聞き手が興味を持つようなフレーズで
- 定説や思い込みを覆すようなインパクト
- 慣用句をもじる
- 少し危機感をあおる
- 損はしたくないという欲を刺激する
ポイントは3つ以下で
3つ以外のポイントは思い切ってバッサリ捨てましょう。
具体例や自分のエピソードを踏まえ、全体をまとめます。
②本の要約トレーニング
1冊の本の内容をA41枚にまとめ、1分間で発表します。
【手順】
1.本の題名、著者名を書く
2.本を読みながら、3色ボールペンでアンダーラインを引く(とても重要、その次に重要、重要ではないがおもしろい)
3.本の趣旨を3つのポイントにまとめる。
4.全体像がわかるように内容をはっきりさせ、3つのポイントを趣旨欄に120文字前後で書く。
5.本の引用文を3つ抜きだす。
6.この本のいちばん言いたいこと、キャッチフレーズとなる一文をつくり、趣旨説明の冒頭に書く。
【例】
題名:「「文系力」こそ武器である」(斎藤孝・著)
一行説明:理系にはない「文系の強み」が世界を動かしてきた
趣旨:この本は、あいまいになりがちな「文系の人」が持つ優れた能力を明らかにしている。その力は3つ、総合的視野で物事をとらえ、大局的に判断する力。具体性・複雑性を好み、そこから価値を生み出す力。ファシリテーターとしてのコミュニケーション力。それらを磨き、人生に生かす方法も説かれている。
引用文
・根本には、言葉へと人間への関心があります。科学的にはとらえづらい領域に対しての深い関心です。ここが、文系人間の一つの特徴であり、強みと言えます。
・整理するのが理系的な頭のよさだとすれば、同じような現象のなかでも具体的な複雑さを残し、生かしていくのが文系の頭のよさなのです。
・ファシリテーターとしてコミュニケーションを活性化し、議論をとりまとめ、個人の能力をつないでいく。これが文系がもっとも力を発揮する場であり、文系人間の生き残り戦略の一つでもあるといえるでしょう。
1分間の発表の後、聞き手は要約+関連する自分の経験について話しあいます。
すると、「人から聞いた話」が、「自分の話」となります。
目次勉強法(余談)
手っ取り早く試験で点をとるためには、全体構造を理解しながら体系立てて勉強することが効率的です。
1.教科書の目次を大きな紙にコピーする。(余白を十分とる)
2.余白スペースに目次の項目に付随する事例や判例(法律)などを簡単に書き込んで肉付けする。(頭が整理され、全体構造と個々の関連が明確になる)
3.仕上げた目次のコピーを記憶する。
説明の際の下準備にも使えます。
わかりやすく説明するためのテクニック
1.ファストとスローの相乗効果
瞬間的にわかる情報(図・映像などの視覚情報)と、丁寧な説明(文章)をどちらも使いましょう。
2.比較を使うと、一気にわかりやすくなる
比較することで、特徴が際立ちます。
比較説明の練習方法
AとBの2つをあげ、「比較のポイント」「共通点」「違う点」をまとめて、15秒で発表します。
3.比喩・具体例
聞き手が理解しやすい例にすることが何より重要です。
(例)中学生向けの講演に「オレオレ詐欺」、高齢者向けの講演に「口うるさい親との会話例」を挙げても伝わらない。
的確な例を出す瞬発力を鍛える練習方法
日常会話「最近、どう?」という問いに、「最近の1週間程度で、何か印象に残る具体的なエピソード」を返します。
まとめ
説明力について、これほど考えたことはなかったです。そして、トレーニング方法が書いてあるので、実践しやすい。
この方は大学の講師をされているので、普段授業でやっている内容を書いてくれています。この授業を受けた学生は、めちゃくちゃ向上しているのが、目に浮かぶようです。
私もトレーニングをして、「説明力」を向上させます。