こんにちは。読書大好きナナチアンです。
今回はEQの本をご紹介します。
正直全く読んだことがない分野で、脳みそやこころの研究についての、教科書みたいな本でした。
全く読んだことがない分野だからこそ、初心者向けのザックリとした概要をご紹介できるかと思います。普段はナナチアンが興味のあることに偏っていたので(笑)
あ、ちなみにIQが「頭の知能指数」、EQが「こころの知能指数」って意味です。
ナナチアンもこの本を読んで初めて知りました!
ぜひ楽しんでください♪
第一部:情動の脳
この本でよく出てくる言葉に「情動」というのがあります。
漢字を読む限り「感情に係るものなのかな?」と想像できますが、この本で紹介されている意味は「心の一番深いところから発する熱情や願望」「人間を動かす根源的な力」ということです。
これだけ読んでも「?」ですよね。
例えば「恐怖を感じて逃げる」の「恐怖」のように、行動に直結する感情を意味します。
第一部では、この情動をつかさどる脳のしくみについて書かれています。ほら、大脳皮質とか、前頭葉とか、海馬とか、聞いたことあるけどよくわからない名前!
細かいしくみが知りたい人は本を読んでください。
ナナチアンが理解できたものをお伝えすると、脳みその中心に生命を維持するための機能(心臓を動かす、ホルモンを出すなど)があり、その外側に感情、さらに外側に理性を感じる作りになっています。
なんか、雑な絵ですみません(笑)
中心のほうに大事な機能があり、お母さんのおなかの中でも中心から成長していきます。
だから、「頭では起きたほうがいいとわかってるんだけど、あと5分だけ寝よう」なんて感情が優先されちゃうんです。
この第一部の結論は、「理性よりも感情が優先する」ということです。
第二部:EQ~こころの知能指数
ほぼ、この章がこの本のまとめです。
どんなに学校の成績がよくても、人生のピンチうやチャンスにはほとんど役に立ちません。よりよい人生を作るのに必要なのは、人間関係処理能力に直結する「EQ」です!
EQとは
- 自分自身の情動を知る
- 感情をコントロールする
- 自分を動機づける
- 他人の感情を認識する
- 人間関係をうまく処理する
なんとなく、言っていることはわかりますよね。私もその通りだと思います。
第三部:EQ応用編
第三部ではEQが高いとどんないいことがあるかを紹介しています。
結婚生活の長い(EQが高い)夫婦の夫婦喧嘩の特徴
- ひとつの問題に議論の範囲をしぼる
- 最初に互いに意見を述べるチャンスを与えあう
- たがいの話に耳を傾けていることを態度で示す
たしかに、この夫婦喧嘩は泥沼化しにくそうですね。
職場で大切なEQとは
- 苦情を有益な批判として相手に伝える技術
- 多様性を摩擦の元凶として否定するのではなく、前向きに評価するこころがまえ
- 効果的なネットワークづくり
上手に批判する(ほめる)秘訣についても紹介されていました。
- 具体的に言う
- 解決策を示す
- 直接伝える
- 気持ちを察する
意識して実践すると上達しそうですね。
また、病気や予防の両分野でも、医学的な症状とともに情緒的側面も一緒に治療するほうが、医学的症状だけ治療するよりも効果があったとの研究があり、EQの大切さがたくさん書いてありました。
第四部:EQは教育できる
IQは生まれつきの場合が多いですが、EQは幼年期~思春期の間に接した身近な人に大きな影響を受けます。
EQに良い影響、悪い影響を与える具体例はたくさんありますが、子供の話をよく聞いてあげて、子供の気持ちを尊重することがEQ教育には一番ですね。
第五部:情動の知性
EQは向上させることができるということで、EQ教育をしている授業風景を紹介していました。
授業の話ではないですが、子供が言い合いをはじめたときの先生の助言がすばらしかったです。
「非難ではない言い方で、あなたの考えを言ってごらん」
子供も大人も、自分の気持ちを聞いてもらい、理解してもらうことを求めています。こんな助言をする先生のもとで育った子供は幸せだと感じました。
まとめ
学んでみると面白いな、という感想です。ぼんやり知っている知識をつなぎ合わせるには、本が一番ですね。
第二章がすべてのまとめです。
- 自分自身の情動を知る
- 感情をコントロールする
- 自分を動機づける
- 他人の感情を認識する
- 人間関係をうまく処理する
おもしろいっ!