こんにちは、お金大好きナナチアンです。
今回は家計簿を使った節約や貯金の計画や、複数から収入がある人の管理などに役立てる方法をご紹介します。
家計簿は会社の基礎となるので、フリーランスや個人事業主の方にもいいかもしれませんね。
今回ご紹介している家計簿は、会社のお金の管理方法でも利用されているPL・BSを使う、という特徴があり、PL・BSとは何ぞや?から解説しています。
過去の記事もぜひ参考にしてみてください。
PLとBSってなに?
こちらは過去の記事でもご紹介したPLとBSのおさらいですので、すでにご存じの方は読み飛ばしていただいてもかまいません。
会社の財務諸表にはPL(損益計算書)とBS(貸借対照表)があります。
PLとは、ある期間の売上ー経費=利益を表したもので、BSとは、ある一時点の資産(と負債)を表したものです。
家計簿におきかえてみましょう。
1月末に20万円持っていて、
2月に収入が30万円、支出が25万円あったとします。
PLは、収入30万円ー支出25万円=残高5万円 を表したもので
BSは、1月末に20万円の現金をもっている、2月末に25万円(1月末20万円+2月の残高5万円)の現金を持っている、を表したものです。
PLとは、ある期間の売上ー経費=利益を表したもので、BSとは、ある一時点の資産(と負債)を表したものです。
現金・預金・前払い(チャージ)の電子マネーなどは資産で左の箱(青)に入ります。クレジットカードやローンは後払いで後日払わなければならないお金なので負債となり、右上の箱(緑)に入ります。
実際の資産と呼べるものは、現金預金からクレジットの残高を引いたものになります。
この、今持っているものは何か?を表したものがBS(貸借対照表)です。
家計簿におきかえてみましょう。
1月末のBSでは、現金40預金60の合計100資産があります。クレジットカードの残高は20なので、純粋な資産(純資産)は(40+60)-20=80となります。
2月に収入が50、支出が40ありました。10貯金できますね。
2月末のBSは1月末に持っていた現金40預金60と、2月に貯金した10を合わせた110が資産になります。クレジットカードの残高が20として、純資産は(100+10)-20=90となり、前月よりもお金持ちになりました。
BSがある時点の資産の状況を表したものだとしたら、PL(損益計算書)はある期間のお金の流れを表したものです。
上の例だと、収入50ー支出40=残高10 の計算式がPLです。
収入はわかりやすいですよね、給料や売上です。
では支出にはどのようなものがあるのでしょう?
家計簿にでてきそうな項目ですね。
家計簿を使って現状把握をする
1か月、2か月、半年、1年と家計簿をつけていくと、自分の状況がよくわかります。なんとなく、毎月3万くらい残るな、とか、銀行残高これくらいあるな、は感覚として出てきます。(人によっては家計簿をつけてなくてもわかるみたいですね。)
ざっくり自分のPL・BSを書けたら最強ですね。
これは、とても簡単にした例です。
人によっては、不定期に収入がある方もいらっしゃるだろうし、趣味や事業経費もあるかもしれません。
私はわかりやすい1か月で書きましたが、カテゴライズしてみてください。
現状を理解して、節約・貯金の計画を立てる
会社員の方は、おおよそ収入も支出も毎月一定ではないでしょうか?
大きく収入が増えるときはボーナスくらいで、大きく支出が増えるときは旅行や大きな買い物をしたときだと思います。
わかりやすく、会社員の方を例に節約・貯金の計画の立て方をご紹介します。
1.目標を立てる
まず、毎月どれくらい貯めるのか(毎月いくらで生活するのか)、いつまでにいくら貯めるのか、目標を立てましょう。
たとえば、毎月1万残っている状況を3万に増やしたい、だとか、半年後に30万作りたいから毎月5万ずつ貯める、ということを決めてみましょう。
コツは、半年後に旅行で30万使う、と30万円を絶対貯めなければならない状況を自分で作ることですね。
天引貯金(給与から自動的に決められた額が貯金される)もいいしくみです。
2.現状と照らし合わせて、削減できるところを探す
毎月1万残っている状況を3万に増やしたい、はわかりやすいですよね。自分が普段している支出の中から、2万削減できそうなところを探します。
ここで、「固定費」と「変動費」という概念を紹介します。
固定費とは、毎月決まってかかるお金です。
家賃や保険、奨学金の返済などがわかりやすいですね。
通信費や光熱費もほとんど固定費なのですが、使用量に応じて価格が変わることがあります。ミニマムで必要な金額は固定費としてもいいですね。
変動費とは、生活の中でつどつど支払うお金です。
食費や交際費、衣服や交通費などが代表です。
今日はちょっと外食せずに自炊しようかな、など手軽に節約できます。
固定費を削減するのと、変動費を削減するのは、どちらが簡単でしょうか?
私は固定費の削減をおすすめします。固定費は1回手続きするだけで終わります。
10万の家に住んでいたところ、8万の家に引っ越すと2万円削減完了します。
1万円の携帯プランを見直して5000円にすると、5000円削減できます。
会員料のかかるもので使っていないものを解約するだけで、一定の金額が削減できます。
まずは、いままでつけてきた家計簿の中から、削減できそうな固定費を探していきます。
固定費の削減が終わってから、変動費の削減を行います。
変動費を削減しすぎると、気持ちが貧乏になります。我慢の連続になります。長続きさせるのはしんどいです。
それでも、これは使いすぎかな?という項目を見直してみてください。
3.予算内で生活をする
毎月の各支出の内訳金額が決まったら、その金額を上限としてその金額内で生活をします。
自信がない人は、財布に予算分の現金を入れて、その現金のみで生活をする、という手もあります。財布に入っていない分は使えないので、必然的に予算内で生活することができます。
家計簿アプリにも予算という機能がある場合が多いので、アプリで管理してもいいかもしれませんね。
この時に、BS家計簿にて、純資産が増える・目標金額に近づくというのが、とてもわくわくする経験となります。
言葉にするとわくわくするとひと言で終わるのですが、想像よりも自分のお金が増えていく感覚は楽しく、家計簿をつけるモチベーションになります。
自分の資産・収支・年収を管理して、お金と仲良くなる
自分の資産・収支・年収を管理して、お金と仲良くなる、とはどういうことなのでしょうか?
それは、お金に関心を持ち、お金に関する判断基準をもつことです。
私が家計簿をつける中で身に着けた判断基準の例です。
- 年間○○時間以上残業したら年収の100万円の数字が変わるから、最低○○時間は残業しよう。
- 会社員以外で○○万円稼ぐ目標を立てていて、今1/5は完了していて2/5の見通しは立っている
- 今投資できる金額は○○円だが、▲月には××円になるから少し待とう
- 分割で毎月○円払うくらいなら、純資産が××円あるし一括で払おう
- これは現金を持っているより負債を返済したほうが、固定返済費の支払いが減って純資産が増えやすくなるのではないか?
などなど・・・
特に、この月にいくらはいってくる予定というのも見やすくていいですよね。
昨年はこれくらいだったから・・・というのもすぐにわかります。
まとめ
家計簿をせっかく習慣化したのなら、その家計簿を生かしてどんどんお金を管理しちゃってください。
家計簿は、お金を払うたびに、純資産を見直すたびに、お金がどうやったら増えるかなを日常的に考えることのできるいいツールです。
私は日々考えることにより、知識や考え方、情報を得てきました。家計簿がみなさんのより豊かになるための入り口になることを祈っています。
読んでいただきありがとうございました。
過去の記事もぜひ参考にしてみてください。