こんにちは、お金大好きナナチアンです。
今回は会計知識を利用した家計簿のつけ方を全3回に分けてご紹介します。
家計簿を会社に置きかえると「財務諸表」になります。
「会計」は「財務諸表」を作成するための知識で、めちゃくちゃ頭いい人たちが考えたお金を管理するための知識です。
それならば、家計簿に会計の知識を取り入れたらわかりやすいんじゃないか。
ということでナナチアンが挑戦したところ、ドンピシャっ!!
とても分かりやすい家計簿となり、何回やっても続かなかった家計簿を1年間継続することができました。
※継続するかどうかは、個人の努力次第です。
まずは家庭のお金の管理から始めてみませんか。
BSとPLで家計簿をつけるメリット
会社の財務諸表にはPL(損益計算書)とBS(貸借対照表)があります。
PLとは、ある期間の売上ー経費=利益を表したもので、BSとは、ある一時点の資産(と負債)を表したものです。
現金・預金・前払い(チャージ)の電子マネーなどは資産で左の箱(青)に入ります。クレジットカードやローンは後払いで後日払わなければならないお金なので負債となり、右上の箱(緑)に入ります。
実際の資産と呼べるものは、現金預金からクレジットの残高を引いたものになります。
この、今持っているものは何か?を表したものがBS(貸借対照表)です。
家計簿におきかえてみましょう。
1月末のBSでは、現金40預金60の合計100資産があります。クレジットカードの残高は20なので、純粋な資産(純資産)は(40+60)-20=80となります。
2月に収入が50、支出が40ありました。10貯金できますね。
2月末のBSは1月末に持っていた現金40預金60と、2月に貯金した10を合わせた110が資産になります。クレジットカードの残高が20として、純資産は(100+10)-20=90となり、前月よりもお金持ちになりました。
BSがある時点の資産の状況を表したものだとしたら、PL(損益計算書)はある期間のお金の流れを表したものです。
上の例だと、収入50ー支出40=残高10 の計算式がPLです。
収入はわかりやすいですよね、給料や売上です。
では支出にはどのようなものがあるのでしょう?
家計簿にでてきそうな項目ですね。
では、PSとBSで家計簿をつけると、どんないいことがあるのでしょうか?
- BSにより資産が増えたのか減ったのかすぐにわかる
- BSにより自分が使えるお金の限度額がわかる
- PLにより何にお金を使っているのかすぐにわかる
- BSとPLを組み合わせることにより、今後のお金の流れが予想できる
詳細を見ていきましょう。
BSにより資産が増えたのか減ったのかすぐにわかる
BSとはある時点での資産(または負債)の金額を表したものです。
単純に1月20万円、2月25万円、3月30万円、持っているということがわかるので、お金が増えたのか減ったのか一目瞭然です。
また、2019年12月31日500万円、2020年12月31日400万円となった場合は、2020年は収入以上の支出があったということがわかります。
また、BSはお金を稼ぐ・節約するモチベーションにも繋がりやすいです。
そもそも家計簿が続かない理由の多くは、①めんどくさい②お金が減る罪悪感です。
①めんどくさいとは、お金を使ったら家計簿に記入するという習慣を身につけるまでの心の葛藤です。
②お金が減る罪悪感とは、お金を使うとマイナス300円、マイナス1000円、と毎日のようにマイナスを刻んでしまうイヤ感です。100点のところから日々マイナスされていく減点方式では、気分が下がりますよね。
BSをメインに考えることで、日々お金を使わないようにしようではなく、BSの残高を先月よりも増やそうという考え方に変わります。減点方式ではなく、加点方式なのがいいですよね。
BSにより自分が使えるお金の限度額がわかる
BSの残高が20万円のときに、30万円の買い物はしないほうがいいでしょう。
BSの残高が毎月5万円ずつ増えるならば、2か月間待ってみるのをおすすめします。
このように、自分の持っているお金を把握することで、お金が払えないという状況を回避することができます。
PLにより何にお金を使っているのかすぐにわかる
PLとはある期間の収入ー支出=残高を表したものです。私は1か月を1期間としています。
PLにより、収入・支出の内訳をみることができます。携帯代が先月よりも増えたのか減ったのか、食費が増えたのか減ったのか、大きな買い物をしたのかがすぐにわかります。
BSだけだと、先月よりも残高が減っているが理由がわからない、という状況になるかもしれません。そのときPLがあることで、大きな買い物をしたんだな、ということがわかります。
毎月徐々に食費が上がっていたら、気が付いて上限を決める必要があるかもしれませんね。
BSとPLを組み合わせることにより、今後のお金の流れが予想できる
BSとPLを組み合わせて数か月やってみると、毎月の傾向がなんとなくわかってきます。
BSが毎月約5万円増えていることがわかると、1年後のBS残高は今より約60万円増えていることが予想できます。
また、BSの残高を毎月6万円増やそうとすると、PLを見ながら1万円削れるところを決めることができます。
たとえば、食費が1か月目3.0万円、2か月目2.5万円、3か月目3.5万円だとします。
毎月約3.0万円食費がかかっているということがわかり、2.5万円に減らそうとする場合は2.5万円で生活した2か月目の生活を続けたらいいことがわかります。
また毎月洋服を1.5万円ずつ使っているとしたら、1.0万円までしかつかわないと決めて、食費と合わせて毎月1万円節約する計画が立てられます。
ガムシャラに節約するのではなく、食費を5千円、洋服を5千円だけ控えるだけなので、友達との交際費はいつも通りでかまいません。
まとめ
以上のように、会計の知識であるBSとPLを使って家計簿をつけることで、家計簿を続けるモチベーションにつながったり、家計簿を活用してお金の計算ができたりします。
次回具体的な家計簿のつけ方についてご紹介しますね。
お楽しみに♪
「めちゃくちゃわかりやすい!家計簿のつけ方②」はこちら