お金大好きアラサー女子の探求心

お金大好きアラサー女子の観点から、お金を「稼ぐ」「貯める」「守る」「使う」についてご紹介します。

サイゼリア おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ(正垣泰彦)①

こんにちは、読書大好きナナチアンです。

 

まず最初に言っておきます。

この本を読んだらサイゼリアに行きたくなります!

 

ナナチアンは学生時代にはサイゼリアによく行き、社会人になってしばらく足が遠のいていました。とはいっても、たまに行きますが

 

この本を読んだら、「おいしい」「安い」という理由で行っていた人が「体によさそう」「本に書いてあったことを見に行こう」でも行きたくなります。

 

飲食店を繁盛させたい人にとっての必読書です。

 

 

サイゼリアのなりたち

創業は建物の2階に店舗をかまえました。さあ、お客さんがこない!

そして創業から7か月後、家事で燃えました。

ここからスタート

 

あきらめずに再度、別の場所で飲食店を開こうとしたときの母のひと言

「あの場所(=家事にあった店)でもう一度頑張りなさい」

 

お客さんが来ないのを立地のせいにせず、工夫で繁盛店にしていく第一歩です。

 

様々な工夫をした中のひとつ、元々の価格より7割引きにしたら、客数が1日20人から1日600~800人と激増し、多店舗化につながりました。

 

 

この本を通して正垣さんがおっしゃっているメッセージ

目の前の現実を謙虚に受け入れて、本当にお客様が満足されることは何かを見極める

 

この思いから、本の題名もきまったそうです。

 

 

 

「客数増」がすべて~お客様本位のものの見方とは~

喜ばれる・儲かる=客数増(×平均単価増)

 

売上は「立地」「商品」「店舗面積」で決まるため、責任は「商品開発をする本社」にあります。では店長の責任は何かというと「経費」の管理です。

 

経費削減を工夫することは大事ですが、何より大事なのは今までやってきたことをやめること、メニュー数を絞る(食材ロス減、作業効率UP)ことです。

 

  1. 無駄をそぎ落とすことで、お値打ち商品になる
  2. お客様に喜ばれて売上が上がる。

という理論です。

 

 

求められる「おいしさ」は店によってちがう

おいしさはTPOS(Time,Place,Occupation,Style)によって決まります。

 

例えば、デート用のお店は女子が喜ぶおしゃれなお店が喜ばれるかもしれません。

家族で行くなら小さな子供向けの味付けが充実しているお店、

毎日行く行きつけの居酒屋はサラリーマンのおじさんたちがほっとする味が好まれます。

 

サイゼリアは毎日でも食べられる日常食を扱っており、濃い味付けよりも素材の味を生かした飽きのこないものを提供しています。

一方半年に一度、1年に1度ハレの日に食べる食事は、料理人による複雑で濃い味が好まれます。

 

このように、単純においしさを決めるのではなく、用途に合わせたおいしさを追求していきます。

 

サイゼリヤが考える「おいしさ」とは?|サイゼリヤの哲学|サイゼリヤ

 

 

お客様に安心感を与える値付けとは

合計がいくらになるかわからない状態は、消費者にとってストレスです。

最近は300円均一の居酒屋など増えてきましたよね。

 

サイゼリアはパスタページの最安299円、最高値499円と各ページ(料理の種類)の最安値と最高値の価格差は2倍以内に納めています。

 

こんな工夫があったんですね。

 

サイゼリヤが考える「価格」とは?|サイゼリヤの哲学|サイゼリヤ

 

 

品揃えは3タイプを意識せよ

  • ほっておいても売れる商品→ライス・ドリンクバー
  • 店が売りたい商品→パルマ産熟成生ハムピザ(本格イタリアンでイチオシ)
  • 売れないけど、ないと困る商品→イカの墨入りスパゲッティ(一部根強いファンがいる、品揃えが豊富という印象)

アイテム数より、使用食材の数を意識します。

 

 

マクドナルドは気づきの宝庫~店舗視察のコツ~

視察する店舗を選ぶコツ

  • 自店と業態や経営姿勢が違うタイプのほうが違いがわかりやすい
  • 異業種でも大手のコンビニ・スーパーで売れている商品は、消費者の嗜好がわかりやすい
  • ユニクロなど専門店から得られるヒントも多い
  • 業績の良いところから学ぶ(売上の伸び・利益率・店舗数・従業員生産性)
  • チェーン店は店数が多いほどよい。長い年月をかけて改善と標準化を繰り返してきた結果

 

視察をするハウトゥー

  1. 「商品」「設備」「作業」「立地」の4分野について、それぞれ100項目チェックポイントを書き出してから行く。
  2. なぜその店はそうしているのか、なぜ自分の店とは違うのか考え、話し合う。(「仮説」を検証する必要はなし)
  3. 議論をもとに自店が取り組む事柄を決める

 

取り組む事柄とは、

  • 実現に長期間かかる理想の案(長期の経営計画に盛り込む)
  • 少し時間のかかる案(中期の経営計画に盛り込む)
  • すぐにできる案(2~3か月かけて取り組む)

に分けて取り組むと実現がしやすくなります。

 

一度視察した店は、定期的に視察することで、前回と違う部分(=トレンド)をつかみやすくなります。

 

 

 

まとめ

まだ半分しかまとめられていない!!

 

薄い文庫本なのにめちゃくちゃ内容が濃くて、めちゃくちゃ合理的で理路整然とした考え方に驚きっぱなしでした。

良く知っている店というのもあり、イメージがしやすく真似がしやすい。

 

飲食店以外にも役立ちます!

 

つづきはまた近々UPします。